高分子と低分子の違い

フコイダンは、フコースを主要構成糖としている高分子多糖類です。硫酸化フコースが多く含まれているのも特長の一つで、主構成糖のフコースなどの糖類が10以上つながれていることがフコイダンらしさといえます。ところが最近では、化粧品にしても健康食品にしても、吸収しやすいことが注目されて低分子にするのがよいと考えられる風潮があります。フコイダンも、もともと高分子なのが特徴のものを分子量500以下の低分子にしたと宣伝にするケースがあるのです。

血管高分子多糖類が特徴のフコイダンを分子量500以下などの低分子にすると、多糖類ではなくなります。これでは、フコイダンの定義自体が違ってきてしまうでしょう。期待できる効果にも、違いが出てくる可能性があります。フコイダンには抗腫瘍や高血糖抑制、LDLコレステロールの減少、血管新生抑制などの生理活性が見られていますが、こうしたことも全てフコイダンが高分子多糖類であるがゆえです。

詳細なメカニズムこそ解明されきってはいませんが、抗腫瘍活性で主力説とされているのは、腸にあるリンパ装置に消化されていない高分子が取り込まれることが関係しているといわれています。高分子が取り込まれることによって免疫が活性化し、腫瘍細胞の増殖を抑えているのではないかと考えられているのです。つまり、フコイダンが高分子であるからこそ、効果が出ているというわけです。